建物管理の実務(全15問中11問目)

No.11

住環境の整備に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
平成29年試験 問25
  1. 台風シーズン前にはドレイン回りの掃除を行うべきである。
  2. 除草剤の散布に当たっては、入居者などはもとより、近隣へも事前通知を行い、洗濯物やペットの室内への一時移動など協力を求めるべきである。
  3. 電球の交換やほこりの拭き取り等、脚立を要する作業は、2名以上で行うべきである。
  4. 建物共用部分に入居者が物を置いていると緊急時の避難の妨げになるため、直ちに撤去すべきである。

正解 4

解説

  1. 適切。台風時に雨水が多量に流れてドレイン(排水口)が詰まりベランダ等に水が溜まる恐れがあるため、清掃が必要です。
  2. 適切。除草剤の散布については、ペットの散歩や洗濯物その他近隣への影響も出てくるため、事前通知するなどして協力を求めていくことが必要があります。事前通知がないとクレーム発生の原因になります。
  3. 適切。高所での作業については転倒の防止や支えが必要な場合を想定して、2名以上で行うことが推奨されます。
  4. [不適切]。防災目的とは言え、他人の物を勝手に撤去したり移動させたりするのは所有権の侵害に当たる可能性があります。よって、直ちに撤去するのではなく、入居者が建物共用部分に物を置かないよう注意し、撤去を求めていく必要があります。
したがって不適切な記述は[4]です。