設備の基礎知識と維持管理(全26問中24問目)

No.24

建築物の電気設備に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
平成27年試験 問31
  1. 電力会社からの電力供給は、供給電圧によって、「低圧引込み」「高圧引込み」「特別高圧引込み」の3種類に分けられる。
  2. 建物の電力の供給方式における借室方式は、建物内の一室を変圧器室として電力会社へ提供する方式である。
  3. 各住戸に供給される電力における単相3線式では、3本の電線のうち真ん中の中性線以外の上と下の電圧線を利用することで、住戸に200ボルトを供給することができる。
  4. 照明器具の点灯時間を夕イマーで制御している場合、季節による日照時間の変化に応じて夕イマーの点灯時間を調整する必要はない。

正解 4

解説

  1. 適切。契約電力50kW未満の低圧引込み、50kW以上2,000kW未満の高圧引込み、2,000kW以上の特別高圧引込みがあります。低圧引込みは変圧設備は不要ですが、その他の二つは必要です。
  2. 適切。借室方式は、建物内の一室を変圧器室として電力会社へ提供する方式です。敷地内に変圧器棟を設置して電力会社へ提供する借棟方式もあります。
  3. 適切。単相3線式は、真ん中の中性線と、上下のそれぞれ100ボルトの電圧線からなり、上下の電圧線を利用することで、住戸に200ボルトを供給することができます。
  4. [不適切]。照明器具の点灯時間を夕イマーで制御している場合、季節による日照時間の変化に応じて夕イマーの点灯時間を調整して、点灯時間のずれをなくす必要があります。
したがって不適切な記述は[4]です。