賃貸管理総論(全18問中15問目)
No.15
賃貸不動産管理の意義に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。平成28年試験 問1
- 今日、あらゆる分野において消費者保護の要請が高まっているが、個人である借主を消費者と位置づけて、消費者保護の観点から不動産賃貸借をとらえようとする動きは、まだ活発化していない。
- 賃貸不動産の管理を行う上で配慮すべき入居者、利用者とは、当該賃貸不動産の借主であり、貸主との契約関係にある者に限られる。
- 優良な借主に長く契約を継続してもらうというニーズが大きくなっており、借主の立場を重視した賃貸不動産の管理のあり方が要請されている。
- コンプライアンスの観点から見ると、管理業者は、貸主や借主との関係において、もっぱら契約に明示的に規定された事項を遵守することに務めるべきである。
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正解 3
分野
科目:1 - 賃貸住宅管理業細目:1 - 賃貸管理総論
解説
- 不適切。不動産の賃貸借についても、個人である借主を消費者と位置づけ、消費者保護の観点から不動産賃貸借をとらえようとする動きが活発化しています。
- 不適切。賃貸不動産の管理を行う上で配慮すべき入居者・利用者は、貸主との契約関係にある者に限られず、借主と同居する家族や将来的の入居者なども含まれます。
- [適切]。住宅の賃貸経営を安定化させるという観点から、良質な借主に長く契約を継続してもらうというニーズが大きく、借主の立場を重視した賃貸不動産の管理のあり方が要請されています。
- 不適切。コンプライアンスには、企業倫理に基づき、ルール、マニュアル、チェックシステムなどを整備し、法令や社会規範を遵守するという意味があり、単に法令を遵守するという意味に留まらず、各種のガイドラインや業界規則、明文化されていない社会通念や慣習、社会倫理等をも考慮して行動するという意味が含まれます。
契約に明示的に規定されたことを遵守するだけでなく、貸主・借主との信頼関係を築くためにも、契約の趣旨や業界のルールまたは社会倫理から見て不適切な行為をしない意識が求められます。
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