賃貸管理総論(全18問中17問目)
No.17
賃貸不動産の管理は、誰のために、どのように行っていくべきかに関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。平成27年試験 問1
- 投資家を含めた貸主の収益安定が最大限求められる時代の中で形成されてきた賃貸不動産管理の概念を踏まえれば、投資家を含めた貸主の賃貸経営のためという視点を基本にすえるべきである。
- 賃貸不動産の適切な利用が促進されることは、入居者利用者の利益でもあるので、貸主の利益のみならず、入居者利用者にも配慮した賃貸不動産管理を行うべきである。
- 賃貸不動産は、不動産として、その周辺の環境や街並み形成等に資するものとして、広く公共の福祉にも貢献するものであるので、貸主の利益だけでなく、地域社会との関係にも配慮した賃貸不動産管理を行うべきである。
- もともと賃貸不動産の管理は、貸主の賃貸経営のためという視点が強調されてきた経緯があるので、今日においても、貸主からの委託に基づき、賃料収納を中心に、もっぱら貸主の利益を確保するために行うべきである。
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正解 4
分野
科目:1 - 賃貸住宅管理業細目:1 - 賃貸管理総論
解説
- 適切。管理業者は基本的に投資家や貸主からの委託を受けて業務を行うので、まずはその立場を基本にすえるべきです。ただし、貸主の利益だけを追求してもダメで、借主等の利害関係者の利益や社会的利益をも考慮して管理業務に取り組む必要があります。
- 適切。貸主の利益のみならず、入居者利用者にも配慮した賃貸不動産管理を行っていく必要があります。
- 適切。貸主の利益だけを追求するのではなく、周辺住民等地域社会との関係にも配慮した賃貸不動産管理が必要とされています。
- [不適切]。近年の空き家の増加等による影響から、借主有利な環境になっていることもあり、賃料収納を中心に、もっぱら貸主の利益を確保するために賃貸不動産の管理をするだけではなく、借主の利益も配慮する必要があります。
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