賃貸不動産経営管理士(全17問中11問目)

No.11

賃貸不動産経営管理士「倫理憲章」に関する次の記述のうち、不適切なものはどれか。
令和元年試験 問38
  1. 公正と中立性の保持に関しては、自己の所属する管理業者の直接の依頼者に対し、他の関係者の立場に十分配慮した対応を求めることも必要となる場合がある。
  2. 信義誠実の義務に関しては、自己の所属する管理業者の直接の依頼者に対してはもちろんのこと、他の関係者に対しても、同様に、信義に従い、誠実に対応することが必要である。
  3. 法令の遵守と信用保持に関しては、賃貸不動産管理業界全体の社会的信用より自己の所属する管理業者の信用獲得を優先し、自己の所属する管理業者に対する社会的信用を傷つける行為や社会通念上好ましくないと思われる行為を特に慎むべきである。
  4. 秘密を守る義務に関しては、自己の所属する管理業者を退職して、当該賃貸不動産の管理に携わらなくなった後も、引き続き負うべきものである。

正解 3

解説

  1. 適切。公正と中立性の保持として、常に公正で中立な立場で職務を行い、万一紛争等が生じた場合は誠意をもって、その円満解決に努力することが求められています。
  2. 適切。信義に従い誠実に職務を執行することを旨とし、依頼者等に対し重要な事項について故意に告げず、又は不実のことを告げる行為を決して行わないことが求められています。
  3. [不適切]。「賃貸不動産管理業界全体の社会的信用より自己の所属する管理業者の信用獲得を優先し」が不適切で、自己の所属する管理業者の信用獲得を優先とは記載されておりません。倫理憲章では、関係する法令とルールを遵守し、賃貸不動産管理業に対する社会的信用を傷つけるような行為、および社会通念上好ましくないと思われる行為を厳に慎むことが求められています。
  4. 適切。職務上知り得た秘密を正当な理由なく他に漏らしてはならない。その職務に携わらなくなった後も同様とする。とあり、そのような姿勢が求められています。
したがって不適切な記述は[3]です。