建築法規(全14問中11問目)

No.11

アスベストとシックハウスに関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
平成30年試験 問28
  1. アスベストとは、天然の鉱石に含まれる繊維のことで、石綿ともいわれる。
  2. アスベスト粉じんは、肺がんや中皮腫、肺繊維症(じん肺)の原因になる。
  3. アスベストが含まれる建築材料を使用することは、すべて禁止されている。
  4. シックハウス対策として、居室を有する建築物は、建築材料及び換気設備に関する技術基準に適合するものとしなければならない。

正解 3

解説

  1. 適切。アスベストとは、天然の鉱石に含まれる繊維状けい酸塩鉱物で「せきめん」「いしわた」と呼ばれています。
  2. 適切。WHOの報告によれば、アスベスト粉塵は、肺線維症(じん肺)、悪性中皮腫の原因になるといわれ、肺がんを起こす可能性があると言われています。
  3. [不適切]。アスベストが含まれる建築材料の使用は原則禁止です。ただし、例外としてアスベストが飛散するおそれがないと国土交通大臣が定めたもの、または国土交通大臣の認定を受けたものは使用可能です。
  4. 適切。建築基準法の改正により、2003年7月からシックハウスの原因となる揮発性有機化合物(VOC)の除去対策として、居室を有する建築物は、建築材料及び換気設備に関する技術基準に適合するものとしなければならなくなりました。
したがって不適切な記述は[3]です。