賃貸不動産経営管理士過去問題 平成27年試験 問30

問30

建築物の維持管理と点検に関する記述のうち、最も不適切なものはどれか。
  1. 法定点検においては、資格者による点検作業と所轄官庁の報告が義務付けられている。
  2. 巡回点検は、管理業者が担う役割のうち重要なものではない。
  3. 貸主に対し、日常点検業務に関する費用の見積りと結果報告は必ず行わなければならない。
  4. 管理業務として建築物の点検を行う場合には、入居者からの情報を活用すべきである。

正解 2

解説

  1. 適切。特にエレベータの法定点検は、6ヵ月~1年に1回、一級・二級建築士、昇降機等検査員の有資格者に検査をさせ、所轄官庁への報告を行わなければなりません。
  2. [不適切]。巡回点検は、管理業者が担う役割のうちでも重要なものとして挙げられています。巡回点検業務の結果を整理・保管して、時間の経過と状態の変化が把握できるよう、点検項目を各建物の部位や現象に分けてリスト化し、誰でも行えるようにしておく必要があります。
  3. 適切。貸主に対し、点検業務の目的、必要性を十分に説明して納得してもらう必要があるとともに、日常点検業務に関する費用の見積りと結果報告は必ず行う必要があります。
  4. 適切。特に常駐管理の場合は、常駐者が巡回点検をした際に報告業務以外の些細なことでも報告してもらうようにすべきです。
したがって不適切な記述は[2]です。