賃貸管理総論(全18問中4問目)

No.4

賃貸住宅の管理に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。
令和3年試験 問42
  1. 募集の準備等の契約前業務、賃料の収納と送金等の契約期間中の業務、期間満了時の契約更新業務、明渡しや原状回復等の契約終了時の業務、建物の維持管理や清掃等の維持保全業務は、いずれも居室部分を対象とする業務である。
  2. 貸主が賃貸住宅管理業者に管理業務を委託する管理受託方式の賃貸住宅経営において、賃貸住宅管理業者は、借主の募集、賃料の収受や契約条件の交渉、建物の維持管理の業務を、いずれも貸主の代理として行う。
  3. 賃貸住宅管理業者は、建物管理のプロとしての役割を果たす、循環型社会への移行に貢献する、管理業務に関する専門知識の研鎖と人材育成に努める、といった社会的責務を負うが、貸主の賃貸住宅経営を総合的に代行する資産運営の専門家というわけではない。
  4. 借主保持と快適な環境整備、透明性の高い説明と報告、新たな経営管理手法の研究と提案、能動的・体系的管理の継続、非常事態における借主のサポートは、いずれも賃貸住宅管理業者に求められる役割である。

正解 4

解説

  1. 不適切。建物の維持管理や清掃等の維持保全業務の対象には居室以外の共用部分も含まれます。
  2. 不適切。借主の募集を代理して行う行為は宅地建物取引業に該当するため、宅地建物取引業者でない賃貸住宅管理業者が行うことはできません。
  3. 不適切。賃貸住宅管理業者は、賃貸住宅管理のプロとして、貸主の賃貸住宅経営を総合的に代行する資産運営の専門家でもある必要があります。
  4. [適切]。本肢のとおり、借主保持と快適な環境整備、透明性の高い説明と報告、新たな経営管理手法の研究と提案、能動的・体系的管理の継続、非常事態における借主のサポートは、いずれも賃貸住宅管理業者に求められる役割です。
したがって適切な記述は[4]です。