建物管理の実務(全16問中4問目)
No.4
土地工作物責任に関する次の記述のうち、適切なものの組合せはどれか。- 建物の設置又は保存に瑕疵があることによって他人に損害を生じたときは、一次的には所有者が土地工作物責任を負い、所有者が損害の発生を防止するのに必要な注意をしたときは、占有者が土地工作物責任を負う。
- 建物の管理を行う賃貸住宅管理業者は、建物の安全確保について事実上の支配をなしうる場合、占有者として土地工作物責任を負うことがある。
- 建物に建築基準法違反があることによって他人に損害を生じたときは、建設業者が損害賠償責任を負うのであって、建物の所有者及び占有者は土地工作物責任を負わない。
- 設置の瑕疵とは、設置当初から欠陥がある場合をいい、保存の瑕疵とは、設置当初は欠陥がなかったが、設置後の維持管理の過程において欠陥が生じた場合をいう。
令和3年試験 問8
- ア、ウ
- イ、ウ
- イ、エ
- ア、エ
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正解 3
問題難易度
肢13.7%
肢26.9%
肢375.4%
肢414.0%
肢26.9%
肢375.4%
肢414.0%
分野
科目:2 - 賃貸管理の実務細目:3 - 建物管理の実務
解説
- 不適切。土地の工作物の瑕疵によって第三者が損害を受けた場合、一次的には占有者が、占有者が損害の発生を防止するのに必要な注意をしたときは所有者が責任を負います。本肢は「所有者」と「占有者」の順が逆です。
- 適切。建物の管理を行う賃貸住宅管理業者は、建物の安全確保について事実上の支配をなしうる場合は占有者とみなされ、土地工作物責任を負うことがあります。
- 不適切。建物に建築基準法違反がある場合であっても、建物の所有者及び占有者が土地工作物責任を負うことになります。この場合、肢アの解説のように、一次的には占有者が、二次的には所有者が責任を負います。
- 適切。設置当初からの欠陥が設置の瑕疵、維持管理の過程における欠陥が保存の瑕疵となります。
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