賃料・敷金等の一時金 (全10問中6問目)

No.6

敷金に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
  1. 賃貸借契約が終了した場合、敷金の返還と明渡しは、敷金の返還が先履行となる。
  2. 敷金は、滞納賃料のほか、原状回復義務の対象となる借主の毀損・汚損に対する損害賠償、借主が無権限で施工した工事の復旧費も担保の対象となる。
  3. 賃貸借契約の継続中に借主の債権者が敷金返還請求権を差し押え、賃貸物件の明渡し前に差押債権者が敷金の支払を貸主に請求した場合、貸主に敷金の支払義務が発生する。
  4. いわゆる敷引特約(賃貸借契約終了時に、貸主が敷金の一部を取得する特約。)に関し、判例は、敷引金の額が賃料の額等に照らし高額に過ぎるなどの事情があれば格別、そうでない限り、これが信義則に反して消費者である借主の利益を一方的に害するものということはできない旨を判示している。
令和元年試験 問19
  1. イ、エ
  2. ア、ウ
  3. ア、エ
  4. イ、ウ

正解 1

解説

  1. 誤り。賃貸借契約が終了した場合、敷金の返還と明渡しは同時履行にならず、明渡しが先履行となります。明渡した後修繕が必要な場合等は、敷金から修理代金を差し引く等の可能性もあるためです。
  2. 正しい。敷金は滞納賃料や、原状回復義務の対象となる貸主の毀損・汚損に対する損害賠償や、借主が無権限で施工した工事の復旧費も対象となります。
  3. 誤り。ア.のとおり明渡し前であり、明渡しを先に履行する必要がある事から、差押債権者に対しても同様に敷金の支払い義務はありません。
  4. 正しい。敷引特約において、敷引金が賃料の額等に照らして相応である場合は、信義則に反して消費者である借主の利益を一方的に害するものではないという判例が示されています。
したがって正しいものの組合せは「イ、エ」です。