設備の基礎知識と維持管理(全26問中7問目)

No.7

排水・通気設備等に関する次の記述のうち、誤っているものはいくつあるか。
  1. 公共下水道は、建物外部の下水道管の設置方法により、汚水雑排水と雨水を同じ下水道管に合流して排水する合流式と、雨水用の下水道管を別に設けて排水する分流式がある。
  2. 1系統の排水管に対し、2つ以上の排水トラップを直列に設置することは、排水の流れを良くする効果がある。
  3. 排水管内の圧力変動によって、トラップの封水が流出したり、長期間排水がされず、トラップの封水が蒸発してしまうことをトラップの破封という。
令和4年試験 問18
  1. なし
  2. 1つ
  3. 2つ
  4. 3つ

正解 2

解説

  1. 正しい。合流式下水道とは、雨水と家庭などの汚水を同じ管路で集めて排水する方式です。一方、分流式下水道とは、雨水と家庭などの汚水を、別々の管路で集めて排水する方式です。
  2. 誤り。1系統の排水管に対し、2つ以上の排水トラップを直列に設置することを二重トラップと呼びます。二重トラップは、トラップ間の空気が外気と繋がっておらず、排水の流れを阻害してしまうので建築基準法により禁止されています。
  3. 正しい。排水トラップは、排水管を伝わって下水道から虫等や悪臭が室内に入ってくるのを防ぐために、管路の途中に少量の水(封水)を残留させておく仕組みです。封水がなくなってしまい、配水管を封が破られてしまうことをトラップの破封といいます。
したがって誤っているものは「1つ」です。