設備の基礎知識と維持管理(全24問中2問目)

No.2

室内の換気方式に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
令和5年試験 問14
  1. 自然換気方式は、室内外の温度差による対流や風圧等の自然条件を利用しているため、換気扇の騒音もなく経済的であり、いつでも安定した換気量が確保できる。
  2. 機械換気方式は、換気扇や送風機等を利用した強制的な換気方式であり、必要なときに換気ができるが、エネルギー源が必要となる。
  3. 住宅では、台所、浴室、便所等からの排気は機械換気とし、給気は給気口から取り入れる第3種換気を採用することが多い。
  4. 第3種換気において給気の取入れが十分でないまま機械による排気を行うと、室内外の差圧が増大することによる障害が発生する。

正解 1

解説

  1. [誤り]。自然換気方式は、室内と室外の温度差によっておこる対流や風圧等の自然条件を利用した換気方式です。換気扇の騒音もなく費用がかからず経済的ですが、自然条件に左右されやすいため、安定した換気量の確保は期待できません。
  2. 正しい。機械換気方式は、換気扇や送風機等を利用して強制的に換気をする方式です。自然換気と比べて、必要な時に安定した換気量が確保できますが、エネルギー源が必要となり、設置や維持のためのコストも掛かります。
  3. 正しい。機械換気設備は、第1種換気、第2種換気、第3種換気の3種類に分類されます。第3種設備は排気にのみ機械を用いる方法で、住宅では、台所、浴室、便所等臭気等が発生する部屋に用いられます。
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  4. 正しい。第3種換気では室内が負圧となります。室外よりも気圧が下がることから、室内の給気の取入れが十分でないまま機械による排気を行った場合、室内外の差圧が増大し、換気不良等の障害が発生するおそれがあります。
したがって誤っている記述は[1]です。