証券化業務(全10問中3問目)

No.3

プロパティマネジメント業務とアセットマネジメント業務に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。
令和4年試験 問50
  1. プロパティマネージャーは、自らの業務に合理性があることについて、説明責任を負担しており、説明責任を果たすための客観的な根拠を準備しておかなければならない。
  2. 可能な限り既存の借主が退出しないように引き留め、維持しておくことは、アセットマネージャーの責務となる。
  3. 不動産投資について、資金運用の計画、決定・実施、実施の管理を行うのがプロパティマネジメントである。
  4. アセットマネージャーは、プロパティマネージャーの指示のもとに、アセットマネジメント業務を担当する。

正解 1

解説

プロパティマネジメントは、投資家の財物(プロパティ)である不動産について実際の管理・運営を行う業務、アセットマネジメントは、投資家から委託を受け、投資家の資産(アセット)を運用する計画を立案し、投資を決定し、実施し、実行を管理する業務です。

プロパティマネジメント業者は、アセットマネジメントからの委託を受け、賃貸物件の実際の管理を行い、その結果をアセットマネジメント業者に報告するという役割を担います。賃貸住宅管理業者は一般的にはプロパティマネジメント業務を行う立ち位置で、不動産の証券化に関わることとなります。
  1. [適切]。プロパティマネージャーには、委託者であるアセットマネージャーに対する説明義務があるので、説明を求められたときに自らの業務の合理性を証明できるよう客観的な根拠を準備しておかなければなりません。
  2. 不適切。アセットマネジメント業務は総合的な立場から賃貸管理を行います。実際の現場で借主と向かい合って管理業務を行うのは、プロパティマネジメント業者です。
  3. 不適切。顧客の資産の運用について、計画、決定、実施、実行の管理を行うのは、アセットマネージャーの責務です。
  4. 不適切。アセットマネージャーは投資家からの委託を受けて、アセットマネジメント業務を担当します。プロパティマネージャーは、アセットマネージャーの指示のもとに、プロパティマネジメント業務を担当します。
したがって適切な記述は[1]です。