証券化業務(全6問中2問目)

No.2

プロパティマネジメント業務に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。
令和元年試験 問34
  1. プロパティマネジメントにおいては、所有者の変更に伴う業務は、投資家のために重要性が高い業務ではなく、アセットマネージャーの業務である。
  2. プロパティマネジメントにおいては、賃料等を徴収し、預託金を受領し、必要な経費を支出し、アセットマネージャーとの間で経理処理を行い、これらを取りまとめて報告書を作成する。
  3. 賃貸借に関する提案業務には、借主の維持を意味するテナントリテンション(tenantretention)に関する内容は含まれない。
  4. 現存する建物の価値を維持することに加え、さらに管理の質を高め、長期的な観点から建物の価値を高める改修を行うことについて積極的な計画、提案を行うのは、プロパティマネージャーの役割ではない。

正解 2

解説

  1. 不適切。所有者の変更に伴う業務は、地位が円滑に引き継がれるように尽力する必要があり、不動産の管理運営を行う重要業務に該当することから、プロパティマネージャーが行う業務とされています。
  2. [適切]。プロパティマネジメント会社が行う業務としては、投資家のために行われるという側面から、報告義務として投資家に対する説明や適切な時期の情報開示は、投資家業務のための根幹であるため、アセットマネージャーに対して報告書を提出する必要があります。
  3. 不適切。提案業務として、テナントリテンションは重要な業務になります。借主の入れ替えに伴う空室リスクやリフォーム等のコスト増は不利益を生むため、可能な限り既存の借主を維持する事は重要な業務に該当します。
  4. 不適切。中長期的な建物・設備の改修・修繕の計画策定や、実施をするコンストラクションマネジメントは、重要なプロパティマネージャーの役割になります。
したがって適切な記述は[2]です。