賃貸不動産経営管理士過去問題 平成27年試験 問27

問27

管理業務のアウトソーシングに関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。
  1. アウトソーシングしやすい業務と、しにくい業務があるが、入居者のゴミ置き場の使用方法を管理する業務は、アウトソーシングしやすい業務である。
  2. エアコン故障やテレビが映らない等のクレームの対応は、緊急性が高いため、アウトソーシングしなければならない。
  3. アウトソーシングの効用は、自社の得意分野に専念できることである。
  4. 協力業者を活用することで自社の専門性を高めることができるので、自社内に業務のノウハウが蓄積されないということはない。

正解 3

解説

  1. 不適切。ハード面の業務はアウトソーシングしやすく、ソフト面の業務はアウトソーシングしにくい傾向があります。入居者のゴミ置き場の使用方法を管理する業務は、様々な使用方法に対して柔軟に対応するソフト面の対応が必要なため、アウトソーシングしにくい業務です。
  2. 不適切。ハード面の対応はアウトソーシングするのが有効ですが、解決まで時間が掛かります。エアコン故障やテレビが映らない等のクレーム等、軽度であり緊急性が高いクレームへの対応については管理業者自身で対応する選択肢もあります。必ずしもアウトソーシングしなければならないものではありません。
  3. [適切]。得意分野に専念しつつ、得意ではない分野や、自社以外でもできる業務についてはアウトソーシングすると「選択と集中」が期待できます。
  4. 不適切。協力業者を活用することで自社の得意分野の専門性を高めることができますが、協力業者を活用した業務のノウハウは自社内に蓄積しづらくなります。
したがって適切な記述は[3]です。