賃貸不動産経営管理士過去問題 平成27年試験 問38

問38

建築構造に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
  1. ラーメン構造は、柱と梁を一体化した骨組構造である。
  2. 壁式構造は、壁体や床板で構成する構造方式である。
  3. 制震構造は、基礎と建物本体との間にクッションを設け、地震による揺れを低減させる構造である。
  4. 基礎とは、上部の建物に加わる力を地盤に伝える部分である。

正解 3

問題難易度
肢16.8%
肢22.6%
肢382.6%
肢48.0%

解説

  1. 適切。ラーメン構造は、柱と梁を一体化した骨組構造です。各部材の接合部を強固に固定し、その枠組みにより荷重や外部からの力を受け止め、建物全体を支える設計です。
  2. 適切。壁式構造とは、柱を使用せず、壁体や床板といった平面的な要素のみで構成される構造形式です。耐力壁と床といった平面的な構造体によって全体の強度を確保する構造です。
  3. [不適切]。本肢の記述は免震構造です。制震構造は、建物の骨組みに取り付けられたダンパーなどの制震装置によって、地震の揺れを吸収し、抑制することで地震力を軽減する構造です。
  4. 適切。基礎とは、建物の上部にかかる力を地盤に伝える部分を指します。柱や壁の直下で建物の荷重や外力を地盤面に分散させる直接基礎と、杭を支持層まで打ち込んで建物を支える杭基礎があります。
したがって不適切な記述は[3]です。