賃貸不動産経営管理士過去問題 平成27年試験 問39
問39
建築物の換気設備に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。- 自然換気は、室内と室外の温度差による対流や風圧等を利用した換気方式である。
- 機械換気の第1種換気は、居室に設けられる熱交換型換気設備等に採用される。
- 機械換気の第2種換気は、室内が負圧になるため、他の部屋へ汚染空気が入らない。
- 新築建物は、ごく一部の例外を除いて、24時間稼働する機械換気設備の設置が義務付けられている。
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正解 3
分野
科目:4 - 建物・設備細目:3 - 設備の基礎知識と維持管理
解説
- 適切。自然換気とは、給気も排気も機械ではなく、室内と室外の温度差による対流や、風圧等の自然条件を利用して行う換気方式です。
- 適切。機械換気方式は、給気・排気を強制的に行う第1種機械換気方式、給気のみを行う第2種機械換気方式、排気のみを行う第3種機械換気方式があります。特に第1種換気は、居室に設けられる熱交換型換気設備等に採用され、排気時の熱を給気時に温めて取り入れる熱交換型として用いられています。
- [不適切]。第2種換気は、給気のみを行うため、室内が正圧になり、汚染空気が室内に流れ込むのを防止します。室内が負圧になり、他の部屋へ汚染空気が入らないのは、排気のみを行う第3種換気となります。
- 適切。改正建築基準法が施行された2003年(平成15)7月1日以降、新築建物は、ごく一部の例外※を除いて、24時間換気システムを設置することが義務付けられました。シックハウス症候群を予防するためです。
※例外となる居室には以下があります。- 開口部・隙間による換気が確保される居室(換気回数0.5回/h相当)
- 天井の高さが高い居室で換気回数の緩和を受けるもの
- 1年を通じて、居室内の人が通常活動することが想定される空間のホルムアルデヒドの濃度を0.1mg/m3以下に保つことができるものとして国土交通大臣の認定を受けた居室
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