賃貸不動産経営管理士過去問題 平成27年試験 問40

問40

賃貸不動産の企画提案に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
  1. シェアハウスの場合、管理業者が複数の借主の間に立って主導的な役割を果たす必要に迫られる場合があるので、通常の賃貸住宅より管理業務に要する時間が多くなる。
  2. 音楽専用マンションなどの特定の趣味等にターゲットを絞った賃貸住宅を企画することは、供給するエリアでの需給バランスが合えば、その希少性から賃料を高く設定できる可能性が高い。
  3. 宅配ロッカーは、最近のイン夕ーネット通販市場の成長の影響もあって、借主のニーズの高い設備となってきている。
  4. ペット可能賃貸住宅を建設する場合、動物専用汚物流し(排泄物を処理する設備)や足洗い場を設置すれば、他の借主からの苦情が寄せられることはない。

正解 4

解説

  1. 適切。シェアハウスでは、複数の借主が共用のキッチンやトイレ等を使うため、通常の賃貸住宅より管理業務に要する時間が多くなる傾向があります。
  2. 適切。特定の趣味、用途等にターゲットを絞った賃貸住宅の企画は、供給するエリアでの需給バランスが合えば、その希少性から賃料を高く設定できる可能性があります。
  3. 適切。宅配ロッカーは、最近のイン夕ーネット通販市場の成長や、昼間就業のため住居にいないこと等の影響もあって、借主のニーズの高い設備となってきています。
  4. [不適切]。ペット可能賃貸住宅を建設する場合で、動物専用汚物流しや足洗い場を設置しても、動物嫌いの居住者や、臭いや鳴き声等の影響で他の借主や近隣住人から苦情が寄せられることを完全に防止できるわけではありません。
したがって不適切な記述は[4]です。