建築法規(全14問中7問目)
No.7
シックハウスに関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。令和4年試験 問15
- シックハウス症候群の原因は、建材や家具、日用品等から発散するホルムアルデヒドやVOC(揮発性の有機化合物)等と考えられている。
- ホルムアルデヒドは建材以外からも発散されるため、ごく一部の例外を除いて、居室を有する新築建物に24時間稼働する機械換気設備の設置が義務付けられている。
- 天井裏、床下、壁内、収納スペースなどから居室へのホルムアルデヒドの流入を防ぐため、建材による措置、気密層・通気止めによる措置、換気設備による措置のすべての措置が必要となる。
- 内装仕上げに使用するホルムアルデヒドを発散する建材として、木質建材、壁紙、ホルムアルデヒドを含む断熱材、接着剤、塗装、仕上げ塗材などが規制対象となっている。
広告
正解 3
分野
科目:4 - 建物・設備細目:1 - 建築法規
解説
- 正しい。シックハウス症候群は、建材等から発生する化学物質によって室内空気が汚染され、目がチカチカする、のどの痛み、めまいや吐き気、頭痛などの様々な症状を引き起こすものです。原因として、建材や家具や日用品から発散されるホルムアルデヒドやVOC(トルエン、キシレンなどの揮発性の高い有機化合物)と考えられています。
- 正しい。内装にホルムアルデヒドを発散する建材を使用しない場合でも、家具からの発散があるため、原則として全ての新築建物に機械換気設備の設置が義務付けられています。
- 誤り。居室外から居室へのホルムアルデヒドの流入を防ぐ措置は、①建材による措置、②気密層・通気止めによる措置、③換気設備による措置のいずれかが必要となります。すべての措置が必要というわけではありません。
- 正しい。居室の種類及び換気回数に応じて、内装の仕上げに使用するホルムアルデヒド発散建築材料の面積は制限されています。規制対象となる内装の仕上げ材には、合板、フローリング、断熱材、接着剤、塗料などが含まれます(告示第1414号)。
広告
広告