建物の基礎知識と維持管理(全30問中7問目)
No.7
建物各部の漏水や詰まりによる不具合の発生に関する次の記述のうち、適切なものはいくつあるか。- 雨水による漏水の原因として、屋上や屋根の防水部分の劣化や破損によって生じるもの、コンクリート等の構造部材のクラックや破損によって生じるものなどがある。
- 建物内部の漏水は、雨水か入居者の過失又は不注意によるものがほとんどであり、給水管や排水管からの漏水は発生しない。
- 入居者の不注意等による漏水としては、洗濯水の溢れ、流し台や洗面台の排水ホースの外れ、トイレの詰まりを放置したことによる漏水などがある。
- 雨樋に落ち葉などが蓄積し詰まりが生じると、降雨時にオーバーフローを起こし、軒天や破風部に水が回り、建物全体の劣化を早めることがある。
令和5年試験 問15
- 1つ
- 2つ
- 3つ
- 4つ
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正解 3
分野
科目:4 - 建物・設備細目:2 - 建物の基礎知識と維持管理
解説
- 適切。雨水による漏水は、屋上や屋根の防水部分の劣化や破損、コンクリート等の構造部材のクラックや破損、タイルの剥がれや破損、窓の目地やコーキングの劣化、ガスレンジや換気扇からの侵入などによって生じます。
- 不適切。建物内部の漏水は、雨水か入居者の過失・不注意によるものの他、給水管や排水管などの設備の接続部分の劣化を原因とするもの、建物の構造上の問題を原因をするものもあります。
- 適切。入居者の不注意等による漏水として、洗濯水のあふれ、流し台や洗面台の排水ホースの外れ、トイレの詰まり放置、シャワーの閉め忘れ、排水溝にたまったゴミによる排水不良などによるものなどがあります。
- 適切。雨樋に蓄積した落ち葉などが詰まると、降雨時にオーバーフロー(排水能力不足によるあふれ)が発生し、軒天や破風部に水が回ってしまうことがあります。これにより、建物全体の劣化が進み、外壁や屋根などに損傷を引き起こすおそれがあります。
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