賃貸不動産経営管理士過去問題 平成30年試験 問26

問26

鍵の管理に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。なお、賃貸借契約に鍵に関する特約はないものとする。
  1. 貸主からの依頼又は承諾を受けて管理業者が各部屋の鍵を一括管理する場合、借主に対し、その目的を説明する。
  2. 新規入居の場合は、借主が鍵を紛失した場合と同様に、鍵の交換に要する費用を借主負担とする。
  3. 新しい借主が決まり、新しい鍵を取り付けたところ、借主から「防犯面に強い鍵」に交換するよう要望された場合、借主にその費用の負担を請求できない。
  4. 管理物件での非常事態に対する早期対処のため、管理業者の従業員が各部屋の鍵を常時携行する。

正解 1

解説

  1. [適切]。管理会社が鍵(マスターキー)管理する場合、借主不在中の非常事態発生時の対応のためなど、その目的を借主に説明しておく必要があります。
  2. 不適切。借主が鍵を紛失した場合は明らかに借主負担となりますが、新規入居における鍵交換は、原則貸主負担となります。
  3. 不適切。借主から防犯面に強い鍵にしてほしいなど特別の依頼があって鍵を交換する場合は、借主の負担となります。
  4. 不適切。マスターキーは厳重に保管しておくべきで、従業員が各部屋の鍵を携行することはセキュリティ上、好ましくありません。
したがって適切な記述は[1]です。