賃貸不動産経営管理士過去問題 令和4年試験 問29
問29
管理業法の制定背景や概要に関する次の記述のうち、適切なものはどれか。- 民間主体が保有する賃貸住宅のストック数は近年、減少傾向にある。
- 近年では、建物所有者自ら賃貸住宅管理業務のすべてを実施する者が増加し、賃貸住宅管理業者に業務を委託する所有者が減少している。
- 管理業法は、賃貸住宅管理業を営む者についての登録制度を設け、また、サブリース事業を規制する法律であり、特定転貸事業者には賃貸住宅管理業の登録を受ける義務が課せられることはない。
- 管理業法において、サブリース事業に対しては、行政による指示、業務停止等の監督処分がされ、また、罰則が科されることによって、事業の適正化の実効性が確保されるものとされているが、サブリース事業の適正化を図るための規定の適用対象は特定転貸事業者に限定されない。
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正解 4
分野
科目:6 - 賃貸住宅管理業法細目:1 - 賃貸住宅管理業者
解説
- 不適切。住宅・土地統計調査における民間主体が保有する賃貸住宅数は、平成20年の約1,336万件、平成25年の約1,458万件、平成30年の約1,529万件となっており、近年増加傾向にあります。
- 不適切。賃貸住宅の管理方法(入居者募集から契約、入居中の管理を含む)については、業者に任せず全て自ら管理している人が2割、管理業務の全部または一部を業者に依頼している人が8割となっています。昔と比べて管理を業者に委託する人は増えています。
- 不適切。特定転貸事業者であっても、200戸以上の規模で賃貸住宅の管理業務を受託している場合には、賃貸住宅管理業の登録を受ける必要があります。
- [適切]。管理業法では特定転貸事業者のみならず、建設会社や住宅販売業者等の特定転貸事業者が特定賃貸借契約の締結についての勧誘を行わせる者(勧誘者)についても規制対象としており、勧誘者に対しても行政による監督処分及び罰則があります。
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