賃貸不動産経営管理士過去問題 令和6年試験 問16

問16

住宅において使用される自動火災報知設備に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
  1. 感知器は、熱感知器、煙感知器、炎感知器に大別されるが、炎感知器は設置される頻度が少ない
  2. 定温式スポット型は、火災の熱により、一定の温度以上になると作動する熱感知器である。
  3. 差動式スポット型は、周囲の温度の上昇率が一定の率以上になったときに作動する熱感知器である。
  4. 光電式スポット型は、機器の中のイオン電流が煙によって遮断されると作動する煙感知器である。

正解 4

問題難易度
肢131.4%
肢25.7%
肢320.0%
肢442.9%

解説

  1. 適切。火災感知器は、大きく分けて熱感知器、煙感知器、炎感知器の3種類があります。住宅用の自動火災報知設備には、熱感知器や煙感知器が一般的に使用されます。一方、炎感知器は工場や倉庫などでの利用が中心で、住宅での採用例はあまり多くありません。
  2. 適切。定温式スポット型は、熱感知器タイプの感知器で、火災の熱による温度上昇を検知して警報を発する装置です。あらかじめ設定された温度(60℃や70℃など)に達すると作動する仕組みになっています。
  3. 適切。差動式スポット型は、熱感知器タイプの感知器で、火災の熱によって膨張した空気が引き起こす圧力変化を感知して警報を発する装置です。一定時間における温度の上昇割合に反応するため、作動する温度は一定ではありません。
  4. [不適切]。光電式スポット型は、煙感知器タイプの感知器で、煙が光を遮ったり散らしたりする性質を利用して火災を感知する装置です。感知器内部で光が乱反射すると、火災が発生したと判断します。本肢は「イオン化式スポット型」の動作原理の説明です。
したがって不適切な記述は[4]です。