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令和3年 問38 肢1
初学者nobuさん
(No.1)
また質問です。すみません。
どうも、合点がいきません。
1.説明の前に管理業法第30条に規定する書面(以下、本問において「特定賃貸借契約重要事項説明書」という。)等を送付しておき、送付から一定期間後に説明を実施した上で速やかに契約書を取り交わした。
これは「正しい」選択肢となっており、別のサイトでの解説で恐縮ですが、
「特定賃貸借契約重要事項説明については、説明から契約締結までに1週間程度の期間をおくことが望ましいとされています。特定賃貸借契約の相手方となろうとする者が、契約内容とリスク事項を十分に理解した上で契約を締結できるようにするためです。一定期間期間をおくことで説明時に、説明を受ける側でも契約内容において不明な点の質問等をするなど準備ができます。」
となっています。こちらのサイトの解説も同じような感じです。
肢1では「一定期間後に説明を実施した上で速やかに契約書を取り交わした」とあります。
解説では、「説明から契約締結までに1週間程度の期間をおくことが望ましい」となっています。
重要事項の説明の「後(あと)」から一定期間(1週間程度)の後に契約の締結が望ましいのですよね?
しかし、肢1では、説明の後「速やかに」となっています。
一定期間を置いておくのは、重要事項説明書の送付の後であって、説明の後ではありません。
これが、「正しい」選択肢とは思えないのですが。
令和3年の問38の4つの選択肢を見た場合、明らかに「2」が間違っています。なので正解は「2」となるのですが、選択肢1も2と比較すると「間違いではないかも?」というレベルのもので、「明らかに」正しいとは言えないものと思います。
具体的には、何年の何番と特定はできないのですが、過去問をやっていると、このような「怪しい」選択肢が散見されます。
賃貸不動産経営管理士の試験とは、こんなにあやふやなものなのでしょうか。国家資格になって間もないとは言っても、あまりにお粗末です。
本試験まで、あと一月強ありますが、このような引っ掛けにもならないような、怪しい問題に対する対処法、勉強法は無いものでしょうか?
宜しくお願い致します。
2023.10.13 09:02
satoimo200さん
(No.2)
ご投稿の質問を拝見いたしました。おっしゃる通り疑義を抱く設問ですね…。
賃貸不動産経営管理士協議会が発行している「賃貸不動産管理の知識と実務」の中の重要事項説明(第30条)の「(5)説明の時期」についての記載を抜粋します。
「重要事項の説明から契約締結までに1週間程度の十分な期間をおくことが望ましいとされている。そして、重要事項説明から契約締結までの期間を短くせざる負えない場合には、事前に重要事項説明書等を送付し、送付から一定期間後に、説明を実施するなどして、賃貸人になろうとする者が契約締結の判断を行うまでに十分な時間をとるべきであるとされている。」
ポイントは、「契約締結の判断を行うまでに十分な時間をとっているかどうか?」になります。
設問をみると、「書面等を送付しておき、送付から一定期間後に説明を実施した上で速やかに契約書を取り交わした。」とあります。
つまりは、書面送付から説明までの間に「契約締結の判断を行う十分な時間があった。」と言えます。
実務に於いては当然このような場面はあると思います。事前に重要事項説明書を送付して判断を行う時間を与えた上で説明をします。その後に、速やかに契約を締結しても問題はないと思われます。なぜなら、賃貸人になろうとする者には事前に判断を行う時間があった訳ですから。
今回、当方も初めて受験をしようと思っていますが、賃貸不動産経営管理士の試験は年々難易度が上がってきていると伺います。宅建試験と違って法施行後の過去問も少なく、どうしても過去問だけではカバー出来ないところがあるようです。やはり、協議会が発行している教本を一読しておかないと対応できない設問があるようです。
以上 長文にて失礼いたします。
2023.10.16 13:03
初学者nobuさん
(No.3)
丁寧なご回答、ありがとうございます。
「重要事項説明から契約締結までの期間を短くせざる負えない場合には、事前に重要事項説明書等を送付し、送付から一定期間後に、説明を実施するなどして、賃貸人になろうとする者が契約締結の判断を行うまでに十分な時間をとるべきである」に関しては、重々承知の上での投稿で、おそらく、そのような回答が来るであろうことも想定していました。
これは、「重要事項説明から契約締結までの期間を短くせざる負えない場合」という前提があるから許される段取りであって、その解を求める場合は、選択肢の文章に、その前提を記載してもらわなければいけないと思います。
そのようなことから「怪しい問題」と思いました。
私の方では、先の投稿後に「速やかに」とは、どれくらいの期間なのだろうと考え、少し調べてみました。
すると、法文の中で使われる用語として「速やか」の期間に関する解釈を争う裁判が過去に幾つかあり、その中で「約2週間」とか「20日程度」といった判示がされたケースがあったようです。
そのことからすると、本選択肢は「正しい」選択肢になるように思うのですが、しかしやはり「速やか」という記載は様々な期間を想定させる「あやふや」な記載であるということから、疑義の生じることが想定される法律では、法文の記載を具体的な期間に書き換えているケースもあるようです。
賃貸不動産経営管理士は、曲がりなりにも国家(国が認める)資格です。
そのような重要な資格の取得試験の問題を作成されている方々が、上記のことを全て踏まえて、その上で引っ掛け問題として、本問を作成されていれば、まだ良いのですが、おそらくそこまでの作為は無いように思います。
この後、「あまり突き詰めて考えないようにしよう」と気楽に一問一答道場を進めていたら、正答率が上がってきました。
多分そういうことなのだろうと、自分なりに納得した次第です。
satoimo200様が言われる通り、賃貸不動産経営管理士の試験は年々難易度が上がってきているようですが、協議会が発行している教本も、結構いい加減なことが書かれてもいるようですので、あまり神経質にならず、何となくのお気楽フィーリングで受験するのが良いのだろうと思います。
こんな屁理屈タレの相談に乗って頂きありがとうございました。
お互い初受験、頑張りましょう。
2023.10.17 09:47
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